ちなみに、サラリーマンとしては「副業」というのが少し気になる人も多いと思います。が、これは実態で判断されるわけなので、ここで記す「青色申告」するかどうか(確定申告の仕方)とは関係ないようには思います。
(ステップ2)複式簿記の導入
青色申告には複式簿記での「仕訳帳」への記帳が必須です。そのしくみについて理解します。入門書を一冊買ってさっと斜め読みしてみることをお勧めします。この段階で少し知識を深めておくと会計ソフトの扱いでとっても楽です。
が、少々、理屈っぽいので、アレルギーのある方は、スキップいただいてもなんとかなるとは思います。無理にはおすすめしません。
「エクセル簿記/ExcelB」という無料会計ソフト(というかエクセルシート)をおすすめします。とっても取り扱いはカンタンです。Vectorからダウンロードになります。
「エクセル簿記/ExcelB」のマニュアルはVectorのページでダウンロードできますが有料ですのでちょっともったいないです。何かの時のためにはエクセル簿記/ExcelBのはてなと言うページにも情報がありますが、そこまで見なくとも下記に従えば十分対応出来ます。
(ステップ3)日々の記帳 〜 「仕訳帳」
「仕訳帳」への記帳を1年間のお金の出入りで管理する必要があります。 代表的な記帳のパターンを使って会計ソフトで記帳を行います。
「エクセル簿記/ExcelB」の場合、細かいことはともかく、下記のようにすれば重要な部分は終了です。
(1)ExcelBのファイルそのもののコピーを作り
「2013年分」
とか名前をつけてください。
(2)「仕訳帳」のタブを開いて下さい。
(3)4つのパターンのみで入力します(ので簡単です)
なお、入力は緑のセルだけを入力すれば良いです。科目コードという欄をクリックするとコード番号表が出てきますのでその番号で入力します。
<パターン1>審判登録料を8000円払った
(借方)雑費/8000円 (貸方)事業主借/8000円
(適用)審判登録更新費
※領収書は証拠書類として保存
<パターン2>現地との往復交通費が1500円かかった
(借方)旅費交通費/1500円 (貸方)事業主借/1500円
(適用)試合会場までのガソリン代往復
※旅費の内訳は、「出金伝票」(100円ショップで買える)
に記載し別途保存ください。
※領収書があるもの(タクシー、航空券等)はすべて証拠書類として保存
※研修への参加もこのパターンでOKです
<パターン3>審判謝金を5000円もらった
(借方)事業主貸/5000円 (貸方)売上(収入)5000円
(適用)天皇杯決勝審判謝金
※どの組織からいくらもらったかは、「入金伝票」
(100円ショップで買える)に記載し別途保存ください。
<パターン4>審判服を13000円で買った
(借方)消耗品費/13000円 (貸方)事業主借/13000円
(適用)審判服上下購入
※領収書はすべて証拠書類として保存
※なお、複式簿記とか青色申告のお勉強の本だとかもこのパターンです。
(4)決算書など、その他シートは自動生成されます。名前、住所などの情報(緑色の欄)をインプットすれば、完成です。
(ステップ4)決算書、帳簿のプリントアウト
1年間の記帳が終了したら、「エクセル簿記/ExcelB」の各ページをプリントアウトすれば作業終了です。理屈はわからなくとも必要書類は出来るので大丈夫です。
プリントアウトする必要のあるものは下記になります。
*仕訳帳
*決算書①〜④
*元帳
(@_@)の箇所をクリックして、入力に使用した項目を1つずつ
フィルターで選択し1枚ずつプリントアウトします。
(たぶん、事業主借、事業主貸、消耗品費、旅費交通費の4枚)
*台帳(ただし、多分何もないのでブランク)
(ステップ5)確定申告書の提出(3月15日まで:厳守)
決算書の情報に基づき、税務署の確定申告書作成ページでの指示に従い申告書を作り、プリントアウトして提出します。決算書その他の書類は提出の必要はありません。が、きちんとファイルして調査があった時のために保管しておく必要があります。
(終わりに)
以上で終了です。
なお、少し慣れてきたら下記のような応用も青色申告では技術的には可能です。
が、多くの人にとって65万円を超えない状況では不必要かな?とは思います。
*審判技術研究用のビデオカメラ等の購入(10万円以上)
:固定資産として経費として計上
*審判用具の保管場所
:家賃、固定資産税の按分し経費として計上